ロシアのレンズ、Jupiter-12 35mm F2.8 を GXR Mount A12 に付けての作例記事です。

製造番号から1962年の製造、ロゴマークから工場はリトカリノと思われます。鏡胴は白で、コーティングは青。これは前期のもので、後期は黒鏡胴で赤コーディングだそうです。
絞りはクリックストップがなく、ルサールや M42 インダスターなどと同じように無段階で調整できます。

なお、ロシアレンズは個体差が激しいと言われています。この作例が全ての固体に共通するものとは限りません。

ジュピター 35mm F2.8 の色味


F4

ジュピター 35mm の一番の特徴と言えるのが、色味です。原色系の色ノリが異常に良いのに、全体的な雰囲気は枯れた色合いになります。


F4

古びた建物はシブい色合いなのに、中央の黄色い看板は妙にクッキリした色になっています。


F4

コーティングの色が影響しているのか、全体的に青みがかった色になりやすいようです。


F4

昔っぽく映るものがよくあるオールドレンズの中でも、よりフィルムっぽいというか、昭和っぽい絵に感じます。

フレアーとゴーストについて


F2.8

ルサールほどではありませんが、条件によってはフレアっぽい表現も可能です。


F8

絞って太陽に向けたら思いっきり出現したゴースト。


F8


F8

F5.6 以上に絞ると、高確率で青いフレアーが出ました。ネットで調べても同じ描写の情報はなかったので、個体差によるものかもしれません。この玉では F2.8〜F4 で使うのが良さそうです。

夜間光源撮影


F8


F8

ネオンは原色が多いので、なかなか撮りがいがあります。

所感


F5.6

ジュピター 35mm F2.8 に言えることは、一にも二にも色合い色ノリです。この色が好きな人にはたまらないのではないでしょうか。かく言う僕も、この「色ノリが良いのに枯れた色合い」はかなり好みです。


F2.8

焦点距離が 35mm なので、APS-C である GXR Mount A12 で使うと換算約 50mm となり、標準レンズ気分で使えます。条件が整えば多少はボケますが、基本的にはボケを楽しむレンズでは無いかなと思います。

Jupiter-12 35mm F2.8 の購入について


フィルター径は 40.5mm なので、選択肢は多めです。フードは八仙堂のもの。

新品では販売してないようなので、中古カメラ屋かオークションでの購入になります。価格は安価で、オークションなら1万円未満から、店頭でも1万円台で見かけます。

個体差の激しいロシアレンズなので、店頭の場合は試写をすると良いと思います。オークションの場合は信頼できる出品者かをチェックすると良いでしょう。

また、後玉が激しく飛び出しているので、後キャップが紛失している場合は保管に困ることになります。後キャップの有無には注意したほうが良さそうです。