戦前の FED のコンパクトな中望遠レンズ、FED 100mm F6.3 を GXR Mount A12 に付けての作例記事です。

絞り値は、Elmar 3.5cm F3.5 などと同じ大陸絞りなので、6.3 9 12.5 18 25 36 となっています。

以下の作例は、AWB で撮影した RAW データを Lightroom3.6 でストレート現像しています。


F9


F6.3

FED 100mm F6.3 は、戦前のノンコートレンズらしく、落ち着いた発色のレンズです。


F6.3


F9

ハイライト部分は若干飛びやすいように思えます。


F6.3


F6.3

開放 F 値が 6.3 という事もあり、条件が整えば開放から立体的でシャープな写りになります。


F6.3


F12.5

フレアの出かたはクセがあります。日陰でもフレアが出ることがありますし、絞ると中央にフレアが出ることがあります。
個体差によるものかとも思ったのですが、同じ症状を報告されている方もいるので、このレンズ共通もしくは頻発する現象なのかもしれません。

戦前 FED の無限遠について


F6.3

戦前の FED は、マウントのネジ切りこそライカ L マウントと同じですが、フランジバックが若干違うそうです。そのため、FED 100mm F6.3 でも、開放では無限が微妙にでません。


F12.5

2段ほど絞ると、かなり改善されます。

所感

FED 100mm F6.3 は、落ち着いた色味と微妙に異なるフランジバックから、日陰や曇りの中間距離撮影が楽しいレンズだと感じています。作例も、紫の花と神社の屋根のものがお気に入りです。

有名な写真家でこのレンズを使っている人に田中長徳さんがいて、その写真は激しく周辺光量落ちしていますが、GXR Mount A12 で使うと APS-C だからか補正されてか、再現しないようです。望遠レンズで周辺光量落ちとは結構珍しいと思うので、GXR 側の設定を変えて再現してみても面白そうです。

FED 100mm F6.3 の購入について

戦前のレンズということで、購入は中古カメラ屋かオークションとなります。出回ってる数は多いとは言えないので、探している人は見つけたら即確保が良いかと思います。価格は、2万円以下のものをいくつか見かけました。

専用のファインダーは存在しているようですが、フードの情報は見つかりませんでした。フロントキャップとフィルターは、Elmar 3.5cm F3.5 などと同じサイズが使えます。