スーパーアンギュロン 21mm F4 のジャンクを GXR Mount A12 に付けての作例です。
作例写真は、RAW で撮影して Lightroom3.6 でストレート現像しています。
このレンズはジャンク品です。レンズの状態もキズ・ホコリありですが、それよりも致命的なのは、絞り羽根が抜かれており、常時開放の F4 になっていることです。
とは言え、被写界深度が深い広角レンズであることや、開放 F 値が暗い前期型であること、また個人的に周辺減光が好みの収差であることなどから、購入に踏み切りました（爆安でしたし）。
写真が多めなので、続きからどうぞ。
真っ直ぐが真っ直ぐに写ることと、開放にも関わらず、木の葉がかなり解像していることが見て取れます。また、周辺の光量落ちや、信号の滲みが気持ちよいです。
室内ですが天井がガラスになっていて、曇天の光が柔らかく当たっているシーンです。ワインボトルに写りこんだ光によるグラデーションから、階調の豊富さを感じます。
近距離の撮影。中央〜手前にフレアっぽさが見て取れます。開放撮影とは言え、階調の良さと描写の柔らかさ、そしてローパスレスのシャープさが相まって、どこか不思議な立体感が感じられます。
最短撮影距離が 40cm なので、テーブルフォトもそれなりにこなせます。
中央に発生するフレアは、何故か茶色っぽくなることがあります。原因はよく分かりません。
絞り羽根が抜かれているということは、レンズをバラしているということです。そのため、開放撮影とは言っても、通常のスーパーアンギュロンのそれと同等かどうかは、分かりません。しかし、それを加味しても、フレアの発生や使いこなしにさえ気をつければ、なかなか楽しめそうな一本だなという印象を持ちました。
なお、作例は、社外品のフードを装着して撮影しました。純正フードも欲しいのですが、高価すぎてさすがに手が出ません。
