と言うわけで、新型GRを思う存分試せるイベント、GR 体感&トークライブの、公開ワークショップに行ってきました。
このワークショップ、新型GRを借りて会場周辺を撮影して周り、その後にお客さん達の前で鈴木光雄さんに講評してもらうという緊張感溢れるイベントです。

RAWで撮影して、カメラ内RAW現像を行うのが基本のこのワークショップ、僕が提出した作品はこちらの二点です。


「拳。」

これが映し出された時、会場から「おおぉ・・・」というどよめきが聞こえて、心の中でガッツポーズした一枚です(キリッ)。

ワークショップに参加することが決まった時から、いかにして他の人と差を付けるかを考えていたのですが、これを撮ろうと決めたのは当日の朝、雨模様の天気を知った時でした。
GRのカタログの表紙が腕をモノクロで撮ったものだったり、鈴木光雄さんがモノクロの作品を多く手がけられていることから、一枚はモノクロでいこう、とは決めていました。
それをビルの反射にするのか、天使の梯子なのか、はたまた他の何かなのかは、当日まで決まってなかったんですが、曇り空は光がきれいにまわってポートレイトに向くので、今日の天気を見た時に「これだな」と思った的な。

ちなみに被写体は、自分の左腕です。付いている水滴も狙ったもので、暫くのあいだ傘から腕を出して、水滴が付いてから撮影しました。自分の腕は皺などがまだ無いので、素のままだと少し弱いかなと思ってのことです。
真っ白な背景は曇り空です。左腕を高く挙げ、自分の右頬を打ち下ろすような体制で、やや下から28mmのマクロモードで撮影しています。拳部分にパースが付くように、やや中心がらズラしているのもこだわりポイントです。
相当キツい体制だったので、傍から見たら、かなり怪しい奴だったと思います。

現像は、エフェクトの白黒を使用しています。実は、エフェクトメニューの下層には、更に詳細なパラメータの設定があったのですが、それに気付いてなかったので、やや追い込みが甘いです。それでも、GRが叩き出す質感や階調の良さは十分伝わったかなと思います(クリックでFlickrに飛ぶので、大きなサイズも見られます)。


「倉庫」

日の出駅から芝浦ふ頭駅に向かう途中にいくつかの倉庫があって、その一つを金網の隙間から撮影したものです。
普段の自分の作風からすると、こっちの方がよくある感じですよね。

これは、単に好みな風景だったという動機です。色味が少ない中に赤がアクセントで効いてるところとか、やや薄緑にかぶってる色味とか、低めの彩度とか、結構好みです。

現像は、エフェクトは使わずにパラメータを調整したのみです。GRのレンズは高性能すぎて良く写りすぎるので、周辺減光を入れて少しお茶を濁しました。普段はオールドレンズを使っているので、収差が好きなんですよね。

ちなみに後で気付いたんですが、水平出てないですねこれ。内蔵水準計に頼りすぎて、被写体と正対できてなかったようです。

以下の二枚は、カメラ内RAW現像したものの、提出枠が二作品だったのでボツったものです。

カリカリに現像したジャンクション。悪くは無いんだけど、他と比べると主張が弱いのでボツに。
上部の空が少し色かぶりしているけど、JPGだと特にそういうことは無かったので、現像でいじりすぎたのかもしれないです。

廃墟っぽい小屋の前をフェミニンな女性が歩いていたので、咄嗟にスナップしたもの。大きいサイズで見ると分かるんですが、ピンボケしちゃったのでボツに。ジャスピンだったら倉庫の写真じゃなくて、こっちを選んだと思います。

事前の設定が、絞りF8の標準露出で、歩きながら撮影するにはシャッタースピードが足りないかなーと思ったので、F2.8の露出-1にしたんですが、逆にピントが合わせられないという結果になってしまいました。
これに限らず、これまでのGRDに比べると、センサーが大きくなった新型GRは、ピント合わせには気を使う必要がありそうです。

まとめとか、新型GRの感想とか


Photo:iPhone4S

新型GRを使って思ったのが、これはメイン機材(作品作り用)になりうるコンパクトデジタルカメラだなということです。

これまでのGRDは、サブカメラ的な扱いであったり、メモ用途で持ち歩くことが多かったんですが、最近のスマホカメラは性能が良いので、GRDは出番が少なくなってきていました。でも、新型GRはコンパクトサイズでありながら、画質は僕のメイン機材であるGXR Mount A12と同等以上なので、つまりは作品作りの機会が増える、ということかなと。

サイズ感は、少し大きくなったことを気にする人もいる?ようですが、個人的には全く気になりませんでした。むしろ握りやすくなったくらいです。

と言うわけで、今回はワークショップに提出した作品を載せてみました。まだ他にも未現像のストックがあるので、別の記事に掲載しようと思います。