Super-Angulon 21mm F3.4 を GXR Mount A12 に付けての作例記事です。

長いので続きに分けます。


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F3.4

スーパーアンギュロンの特徴の一つに、直線が真っ直ぐに写る事があります。


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F5.6

歪曲収差は、和室やビルなど直線が多く使われている建築物を撮る時にとても気になりますし、滲みやフレアや周辺光量落ち等と比べて絵作りに活かしづらいので、レンズの性能として補正されているに越した事は無いと思います。


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F4

距離計に連動するのは 70cm までですが、40cm まで寄る事ができます。EVF を使える GXR Mount A12 なら、近距離でも正確にピント合わせできるのが嬉しいところです。


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F3.4

そのため、カフェ等でのテーブルフォトも可能です。レンジファインダーのレンズでここまで寄れるのは嬉しいですね。


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F4

硬くなりすぎない描写も魅力です。この写真に写っている白いキューブ状の椅子は硬い素材でできていますが、どこか杏仁豆腐のような柔らかさを感じます。


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F3.4

左手前機首の滲んでいるアウトフォーカス部分も、素材は金属ですが柔らかさを感じます。この滲みが柔らかさを演出しているのかもしれません。
また、合焦している部分も、最近のレンズのようなカリカリシャープにはなりません。この辺りは、SUPER WIDE HELIAR 15mm F4.5 Aspherical の作例記事と比べてみると面白そうです。


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F3.4

開放絞り値が F3.4 と、オールドの広角レンズとしては比較的明るめなのも、嬉しいスペックです。高感度が弱い GXR Mount A12 では、ルサールの開放 F5.6 は結構辛かったのです。


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F5.6

F3.4 のアンギュロンは発売が 1963 年で、この固体は 1973 年の製造です。時代的にカラーフィルムでの使用も考慮されていると思いますが、コントラストが最近のレンズ程には強調されていないので、モノクロで撮っても良い感じです。


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F3.4

APS-C の GXR Mount A12 に装着すると、焦点距離は 35mm 換算で 31.5mm 相当になります。28mm よりも狭く、35mm よりは広いこの画角は、広角としても準標準としても使いやすいと思います。最短撮影距離の短さを活かして寄れば、パースを強調する事もできますし、


Super-Angulon 21mm F3.4 + GXR Mount A12 絞り F8

散歩しながらのスナップで振り回しながら撮っても、28mm のレンズ程にはパースを気にしないで大丈夫です。

まとめ

GXR Mount A12 に付けた Super-Angulon 21mm F3.4 は、非常に使いやすい、バランスの良いレンズと感じています。
オールド広角レンズにありがちな激しい収差は無いものの現行レンズ程には補正されすぎてない所や、ニュージェネレーションレンズ程にはコントラストが強調されていない所など、絶妙なバランスを感じます。

収差の激しいレンズも、スナップ目的に使うと楽しいですし好きです。でも、いざ作品作りに望むと、コントロールしやすいレンズの方が僕は好みなようです。
と言うわけで、このアンギュロンは今後の作品作り用に購入したのでした。

Super-Angulon 21mm F3.4 の購入について

大きく分けて、白鏡胴と黒鏡胴の物があります。白鏡胴には無限ロックがあるらしいです。鏡胴の色で前期・後期に分けられますが、レンズ構成は変わりありません。

前玉や後玉にスリキズのある固体が結構あります。高価なレンズですし、気になる人はペンライトとか持って行ってチェックするくらいでも良いかも。

その他、細かい情報など。

  • シリアルが2,473,251以降の物でないと、フィルムボディの M5 や CL では装着不可能なので注意が必要です
  • フィルター径は 48mm or シリーズ 7 で、マルミやケンコー等の普通の 48mm が使用可能です
  • リアキャップは通常の M マウントの物は使えません(後玉が飛び出しているので)。レモン社でサードパーティ製の物を扱っている他、ヤフオクで "ライカ 21mm リアキャップ" とかでたまに出ています。
  • 純正フードは 12501 です。別で買うと高いので、セットになっている物を買うのがお勧めです。
  • 12501 は逆さ付けができないため、鞄の中にしまう際は、フードを外すかフードを付けたままになります
  • フードキャップはUN のスクエアーフード用キャップ UNX-8119が使えます
  • GXR Mount A12 以外にも、M型デジタルライカ(Type 240 以外は測光不可能)や α7 系で装着が可能らしいですが、後玉の突出加減から自己責任っぽいのでご注意ください