今年の一月に、Leica S が欲しいので情報を収集中という記事を書きましたが、買っちゃいました、Leica S-E Typ006!
買ったのは二月だったのですが、何度か撮影をこなしてざっくりと感想を述べられるくらいにはなってきたので、現状感じている事をまとめてみます。

購入したモデルとレンズ

ライカ S はざっくり分けて S2 / 006 / 007 の 3 種類があるのですが(無印の S という物も存在しますが、プロダクトとしては全くの別ラインなので、ここでは忘れておきます)、僕が買ったのは 006 です。
006 に使われているセンサーは恐らく S2 と同じ物の 3750万画素 CCD です。 が、S2 に比べて高感度が強くなったり、AF 性能が向上したり、液晶モニタが大きくなったり、GPS が付いたり、ファインダー視野率が上がったりと、細かなアップデートが結構あります。

レンズは SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS) と VARIO-ELMAR-S 30-90mm F3.5-5.6 ASPH. の二本を使っています。 多分これ以上は増やさないかなー。

解像度凄すぎ説


Model:ミカさん

この距離で撮影された桜の花が、等倍で見てもかなり解像していて、しべ的な部分まで判別できます。 この辺りはさすが中判デジタルといった感じかなと思います…!

ファイルサイズはちょっと重め

M9 の RAW ファイルが 17MB 程度なのに比べて、S-E は 40MB 程度になります。 まあ 35mm 判でも D800 とかはファイルサイズ大きいらしいと聞きますし、最近だとこれくらいは普通なんでしょうか(でも個人的には重くて扱いが大変です)。

センサーサイズと標準レンズの焦点距離

ライカ S のセンサーサイズは 30mm × 45mm となっていて、フジの GFX 50S やハッセルの X1D-50c などに使われている 33 × 44 より少しだけ小さいです。

また、ハッセルの H5D を使っていてライカ S も使った事のある一色さん曰く、「ハッセルと標準レンズだと開放がボケすぎちゃうけど、ライカ S は解放でも全然いけるね」との事でした。
そんな話を聞くと、ライカが中判デジタルを開発するにあたってもっと大きいサイズのセンサーにする選択肢も恐らくあったと思うのですが、検討の結果このサイズがベストのバランスと判断したんじゃないかなーとか思っています。

立体感について


Model:ミカさん
Leica S-E Typ006 + SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)


Model:ノーマンさん
Leica S-E Typ006 + SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)

Summilux-M 35mm F1.4 ASPH. の立体感モンスターともまた違う、量感を伴った余裕のある立体感が魅力です。 人物が浮き立つような描写はもちろん、背景のボケからも迫力のような物を感じます。

質感描写について


Model:ノーマンさん アルトさん エイハブさん きのさん 熊木さん まなさん
Leica S-E Typ006 + SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)

これはどう表現すれば良いのか未だに迷うのですが、岩肌や木の葉の質感がとても良いです。 一般的には「トーンが豊富」などと表現されるのかもしれません。 なんと言うかこう、データ量が物凄く多いと言うか。


Model:あふさいどさん
Leica S-E Typ006 + SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)

この肩当のグラデーションの滑らかさとか、


Model:じぇーさん
Leica S-E Typ006 + SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)

着物の青い部分の模様の辺りの艶感とか、


Model:ミカさん
Leica S-E Typ006 + VARIO-ELMAR-S 30-90mm F3.5-5.6 ASPH.

今にも触れられそうなリアリティとか、そういったところに繋がってくるんじゃないかなと思っています。

ファインダーについて


Model:ミカさん
Leica S-E Typ006 + SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)

ファインダーはめちゃめちゃ良いです。 多分これまでに覗いた事のある中で一番良くて、その覗き心地は官能的と言ってもいい程です。
こちらのカットを撮るためにファインダーを覗いたらゾクッとしたのですが、そんな体験はこの時が初めてでした。

わりと気軽な操作周り


Model:ミカさん
Leica S-E Typ006 + VARIO-ELMAR-S 30-90mm F3.5-5.6 ASPH.

富士フイルムの GFX 50S やハッセルの X1D-50c のような中判デジタルミラーレスが登場した今となっては若干アピール力を失ったかもしれませんが、センサー一体型でいわゆる一眼レフの形をしたライカ S は、形状的にも心理的にも、持ち出しやすく振り回しやすいと感じています。
そのため、ちょっとした動きのあるカットにも挑戦しやすいです。


Model:ミカさん
Leica S-E Typ006 + SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)

ただ、AF 性能はライカなりという印象です。 国産一眼レフ機と比較したらかなり遅いですし、一度迷いだすとなかなか止まりません。
それでも、このカットのような逆光のシーンでも AF でピントを合わせる事ができますし(この時は迷わずピタッと止まりました)、中判デジタル一眼レフとしては及第点と言えるのではないでしょうか。

使用アクセサリー

ストラップは、アクリュのバナーヌをショルダーとハンドの両方を付けています。 ショルダーストラップとハンドストラップを両立できて、しかもデザインが良いのが素敵ですね。

そしてこれ、この色に注目して欲しいんですけど、ボディのツートンカラーに合わせてストラップをカラーオーダーしているんです。 カッコ良いですよね? ね?

いやーちょっと我ながらこのカッコ良さはヤバいですね。

最寄のヨドバシにはライカ S 専用の液晶保護ガラスが売ってませんでしたが、こちらの商品がほぼジャストサイズでした。 ちなみにヨドバシで買うと貼り付けサービス(有料)が受けられるので、ホコリ混入とかを嫌う人にお勧めです。

ライカ S-E Typ006 の感想まとめ


おけらさんの S2 と

ライカ S は、実用面においてバランスを突き詰めた中判デジタルカメラだなと感じています。
解像感やトーンといった描写力、絞らないでもボケすぎないため定常光でも撮影しやすいレンズの F 値とセンサーサイズのバランス、見やすいファインダー、そして扱いやすいボディのサイズ感。

M 型にしてもそうなのですが、ライカは数字的なスペックだけでは語れない部分が大きいと感じています。 単純に数字的なスペックで見ると、センサーサイズは GFX 50S や X1D-50c より小さいですし、画素数においては 35mm 判のニコン D810 とほぼ同じと、いささか不安を感じるかもしれません。 でも、使ってみればさして不足を感じない事に気付くと思います(いやまあ、超高感度撮影とか、飛んでる戦闘機を撮るみたいな撮影をしたいなら別ですけど!)。
M8 や M9 を未だに必要十分なメイン機として使っているユーザーもいるわけで、ライカ S シリーズでもそれは同様なんじゃないかな、と思います。