2/19発売の「オールドレンズ・ベストセレクション」を、著者の澤村さんよりご献本頂きましたのでご紹介します。



まずこの本、めっちゃ分厚いです。 どれくらい分厚いかと言うと、リアキャップを付けた Elmar 3.5cm F3.5 よりも分厚いくらいです!(一部の人にしか通じない例え
なんでも紹介されているレンズの数は 172本との事なので、この厚さも納得ですね。

そう、本書は「一冊丸ごとたっぷりオールドレンズ」な書籍なのです。

内容は、一眼レフレンズ、レンジファインダーレンズ、シネレンズ、改造レンズという風にセクションが分けられていて、これは実際にオールドレンズを実用機材として使っている身からすると分かりやすいものでした。
もし年代別やメーカー別に並べられていた場合には、「良いな」って思ったレンズが自分のカメラでは使えないレンズだった、なんて事もあったかもしれません。

紹介されているレンズは、高価なレア玉だけでなく数千円〜1万円程度で買えるお手頃なレンズもあります。 これは「何となくオールドレンズっていうのが気になってるけど、まず何から手を出したらいいのか分からない」みたいな人にも嬉しいですね。

ちなみに本書では、オールドレンズを使う大抵の場合に必要になる、マウントアダプターに関する説明は一切ありません。 マウントアダプターの情報が欲しい人、これからオールドレンズを使ってみたい人は、本書と同じく澤村さんが書かれたマウントアダプター解体新書も合わせて買うと良いと思います。


前書きに

2011年からつづく「オールドレンズ・ライフ」シリーズをベースに

オールドレンズ・ベストセレクション

と書いてある通り、作例に使われているカメラには一部懐かしさを感じる物があります。 例えば、オリンパスの PEN E-P1 とか…w

それはそれで面白いのですが、デジタルカメラでの描写はセンサー性能も重要だと思うので(特に解像感とか)、レンズ描写の参考という意味では、少し気を付けて読む必要があるかもしれません。
(でも、もし全てのカットを現在のカメラで撮影となったら、全部がα7系の写真になってしまったりして、面白みに欠けるかもですね)

レンズ紹介ページの構成


レンズ紹介ページの構成は、このような感じです。

  • レンズ外観
  • レンズ解説
  • 描写解説
  • 作例2枚(たまに見開きカット1枚の場合も)
  • マウントや価格などのデータ

作例写真は大きめで、特に左ページのようにまるまる1ページ使って掲載されているのは、まるで写真集のような印象です。
全ての作例写真はデジタルカメラで撮影されています。 僕はデジタル環境がメインなので、個人的にはこれは嬉しいですね。

レンジファインダー・セクション

このブログを読んでくれている人にはライカユーザーやライカに興味がある人が多いと思うので、レンジファインダーのセクションについても触れたいと思います。

レンジファインダーのセクションでは、ライカマウントだけでなく、コンタックスC、コンタックスG、パクセッテ、プロミネント、ビテッサTなど様々なマウントのレンズが紹介されています。 なので、ライカレンズ自体の数はそんなに多くありませんし、紹介されているレンズもエルマー系やズミルクス系、エルマリート系やズミクロン系などの定番所が中心です。
あとは、ライカスクリューマウント互換のキヤノンSマウントやロシアレンズなども少し紹介されています

ただ、M Typ240 や M10 に距離系連動しないレンズを取り付けて、ライブビューで撮影した作例が随所に散りばめられているので、そういった作例が見られるのは結構新鮮だと思います。

シネレンズ・セクション

個人的には、最近シネレンズがちょっと気になっていまして。
マイクロフォーサーズが登場して暫くの間はかなり話題になっていましたが、最近はかなり落ち着いているので、逆にそろそろ使いたいなーみたいな。 笑。

本書では定番のCマウントだけでなく、Dマウントやアリフレックスのシネレンズも紹介されています。 シネレンズの情報がまとまって掲載されている書籍ってなかなか無いと思うので、結構貴重な情報だと思うのです。

僕はCマウントのレンズをライカTで使えないかなと企んでいて、Hektor Rapid を使ってみたいんですよね。 アダプターは存在しないので特注しないとですが。。

まとめ

本書は、デジタルカメラでオールドレンズを使ってみたい人、使っている人にお勧めの一冊です。 特に「オールドレンズっぽさを活かせる表現って何だろう?」 「オールドレンズってどういう被写体が向いてるんだろう?」と思っている人には強くお勧めできます。なぜなら、掲載されている作例がその答えになっているからです。