写真展の時にある人から「ライカを使っている理由って何ですか?」と聞かれたのですが、最近はあまりにライカばっかり使っていてそれが当たり前になってしまっていて、何だか上手く答えられなかったので、自分の中でも整理するために記事を書いてみます。

ちなみに2014年にライカの良さについてという似たような記事は書いたのですが、もう4年も前ですしこの頃はM8しか使ってなかったので、結構アップデートがあると思います。

ライカの種類について

ライカと言っても色々なタイプがあるので、本題に入る前に整理しておこうと思います。
僕が使っているライカは3種類あって、レンジファインダー、一眼レフ、ミラーレスです。

レンジファインダーのライカを使う理由

いわゆるM型ライカです。 一般に「ライカ」と言った時にはこれを指している事が多い気がします。 M型ライカを使う大きな理由はレンジファインダーを搭載しているからです。
2018年の現在でも、レンジファインダーが使えるデジタルカメラはR-D1シリーズかライカしかありません。
そしてR-D1は使いこなす自信がないので、実質的に選択肢は無いのです。

もちろんフィルムカメラなら選択肢は非常に多くなりますが、僕にとってはデジタルカメラの方が利便性が高いので、デジタルでなければなりません。

そして、なぜレンジファインダーを使いたいのかと言うと、その理由はいくつかあります。

柔らか描写のレンズでもピントを合わせやすい

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Leica M8 + Summarit 5cm F1.5
ほずきちさん

単にライカレンズを使いたい場合には、他社のミラーレスカメラを使うという選択肢もあります。 僕もM8を買う以前にはリコーのGXR Mount A12にライカレンズを付けて撮っていました。

しかし、Summarit 5cm F1.5等の柔らか描写のレンズで逆光撮影をする時などは、ピントの山が見えなくて苦労していました。
レンジファインダーなら、二重像さえ見えていればピントを合わせられるので、この部分がかなり楽になりました。

ピント合わせの呪縛から解放される

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レンジファインダーは望遠レンズを苦手とする向きもありますが、気にしすぎなければどうという事は無いです
Leica M8 + Elmarit 135mm F2.8
ゆなまるさん

レンジファインダーは、撮影者がピントを合わせたつもりでも本当に合っているかは撮影後の写真を見ない事には分かりません。

これは一見するとデメリットのように思えるかもしれませんが(いやデメリットでもあるのですが)、そこが逆に一種の諦めと言うか、「ファインダーでピントを追い込んでも、実際に合ってる保障は無いしなー」みたいな気にさせられて、ライカを使い始めてからはピントを気にしすぎないようになりました(個人の感想です)。

瞬間を撮りやすい

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ピントは全く合ってませんが、楽しそうな瞬間は撮れました
Leica M9 + Summilux-M 35mm F1.4 ASPH.
くるとんさん ミカさん

レンジファインダーは機構上ブラックアウトが存在しないので、常に被写体を見ていられます。 また、ライカのファインダーは非常にクリアなので、被写体の変化を機敏に察知できます。

これらにM型ライカが常時マニュアルフォーカスである事、そして前述のピントを気にしすぎない事が加わって、シャッターチャンスを逃しにくい、瞬間を撮りやすいカメラだと思っています。
マニュアルフォーカスならピントが合っていなくてもシャッターボタンを押せば写真が撮れるので、オートフォーカスよりも写真が撮れるまでに一手早くシャッターが切れます。 シャッターチャンスにとっては、この一手がなかなか大きな差になってきます。

例えばパーティー・フォトなどでは、ぱっと笑顔が弾けた瞬間を撮りやすいと感じています。

撮るだけで楽しい

これはもう本格的に好みの話だと思うのですが、フォーカシングの時に二重像を重ねるだけで気持ち良いです。

そして構図のフレームの外まで見えるというレンジファインダーの特性によって「目で見た物をそのまま切り取っていくような感覚」は、他のファインダーシステムではなかなか得がたい体験だと思います。

撮っているだけで楽しいカメラというのは、僕にとってはそれだけで使う理由になるのです。

レンジファインダー以外のライカを使う理由

さて、レンジファインダーのデジタルカメラは、実質ライカしか選択肢がありませんでした。 しかし、一眼レフやミラーレスにおいてはそうではありません。
なぜこれらもライカで揃えているかと言うと、以下の理由によるものです。

色が好み

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Leica M9 + Summicron 50mm F2(6 Elements)

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Leica M8 + Elmarit 135mm F2.8

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Leica T + M-Adapter-T + SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPH.

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Leica S-E (Typ006) + SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)
ミカさん

これはM型にも言える事ですが、ライカのデジタルカメラが出す写真の色は国産カメラのそれとはかなり違って、それがとても好みです。
「色なんて現像でどうにでもできる」 という意見があるのは知っていますが、僕には今の所そこまでの現像テクがありません。

トーンが好み

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Leica S-E (Typ006) + SUMMARIT-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)
ミカさん

最近になってようやく「トーン」という物が少しだけ分かってきた気がするのですが、トーンが好みです(これはもちろん、カメラだけでなくてレンズによる所も大きいと思います)。
特に中判デジタルのライカSのトーンはもうなんかこう、滑らかすぎてヤバいです。

モノとして好き

プロダクトとしてのライカが好きです。
外装やシャッターフィーリングなどのハードウェア面も好きですが、ソフトウェア面もシンプルで好ましいと思っています。 ライカT? 意欲作でしたね!

ライカは「さわると欲しくなる」魅力があると思っています。

まとめ


記事執筆時点で一番最近に買ったライカ

ライカを使う理由には、「写真が好み」「モノとして好き」という物があります。
更にM型ライカの場合は、「レンジファインダーがデジタルで使える事」が大きな理由になっています。