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2020年9月に購入したLeica Q2のレビュー記事です。基本的な部分の解説は既にあちこちでされていると思うので割愛していて、個人的に感じた事などが中心です。
作例はスナップからポートレート、コスプレまであって、写真をクリックすると大きなサイズで見られます。

Leica Q2、持ち歩きたくなるカメラ


Leica Q2

Leica Q2を購入した理由は当時のブログでも書きましたが、カメラを持ち歩かなくなってしまった問題を解決するためです。画質とサイズと使い勝手とモノとしての良さのバランスが最も良いカメラがLeica Q2でした。

カメラを持ってない時に面白い光景に出会って後悔した事ってないですか?「持ち歩きたくなる」って、カメラにとって一つの性能だなって思います。

スペック的なこと


Leica Q2

AFの精度や速度は、国産の最新機種には及ばなくても実用には十分という印象です。そこにライブビューが加わっているので、レンジファインダー機に比べるとやっぱりかなり便利ですね。僕はレンジファインダーでもわりとしっかりピントを合わせる方なので、この写真のようなシーンは気付かれずに撮るのが難しいのですが、AF + ライブビューならササッとキャンディッドで撮れますね。

ライブビューだとバッテリーの持ちが気になるところですが、普通にスナップをしている感じだと1日に1本あれば全く問題なかったです。ポートレートやコスプレ撮影でも、500枚程度の撮影なら替えのバッテリーは使わずに済みました。念の為に予備を一本持っておけば安心ですが、ちょっと価格が高いのが玉にキズですね。


Leica Q2 / F1.7


Leica Q2 / F8

スペック的なレビューは既にあちこちでされていると思うので、少しだけ。
レンズは絞り開放からバリバリいけます。この写真でも周辺光量が少し落ちるくらいで、遠景でも全く問題無いですね。


Leica Q2 / F1.7

逆光にもめっちゃ強いです。いやあ本当にライカなのかと疑いたくなりますね。


Leica Q2 / ISO 800


Leica Q2 / ISO 1600

暗所での高感度撮影(ISO 800以上って高感度ですよね?)は、ISO 800は実用範囲という印象です。ISO 1600になると少しノイズが出てきますが、ライカらしく粒子感を感じるノイズなので、まさに高感度っぽい描写になってアリかなと感じています。

Leica Q2のサイズ感


Leica Q2


Leica Q2


Leica Q2

M型ライカにF1.4クラスのレンズを付けるよりもコンパクトで取り回しが良いです。とは言えレンズ部分は少し長さと太さを感じますが、明るさとAFな事を考えると許容範囲内かなと思います。
ライブビューでファインダーを覗かずに撮れる事もあって、街中でもあまり目立たずにササッと撮れるのが良いですね。

クロップ機能について

Leica Qシリーズの特徴の一つに、撮影時に35mm, 50mm, 75mm の画角でクロップした状態でデータを保存できる機能があります。これはRAWの場合はクロップ情報を持った状態で保存されるので、Lightroomなどのツールでクロップ部分を再編集できます。これがかなり便利に感じていて、


Leica Q2


Leica Q2


Leica Q2


Leica Q2

こんな感じで、1枚の写真を後から構図をグリグリ変えられます。
まあ実際はLeica Qシリーズに限らずどんなカメラでもできるんですけど、これまでは「撮影後にトリミングして整える」という感覚だったので、新たなワークフローの気付きという点で新鮮でした。

RAWのみ保存の設定にすると、カメラ内で再生した時に28mmで撮った状態にクロップの枠が表示されるので、この部分はRAWでもクロップ後の状態で表示してくれると良いなあ。

RAW現像について


Leica Q2


Leica Q2

デジタルのライカを使っている人なら、特に違和感なくデータを扱えると思います。素のRAWの状態は、M10以降のM9っぽい雰囲気に寄せている…ような気がしないでもないです。


Leica Q2


Leica Q2


Leica Q2


Leica Q2

パラメータを極端に振った割と無茶な現像も、Leica Sシリーズ程では無いもののかなり着いてきてくれます。

室内撮影が捗る


Leica Q2

マクロ撮影がめちゃめちゃ便利です。マクロモードに切り替える時にホコリを巻き込みそうなのだけちょっと気になりますが……。
自宅で雑に物撮りする時は、以前はiPhoneで撮っていたのですが、最近はもっぱらLeica Q2です。


Leica Q2 + SF40

ちなみにライカ純正のストロボであるSF40などはTTLが使えるので、物撮りが更に捗る事に気づいてしまいました。


Leica Q2


Leica Q2


Leica Q2

マクロモードは、当然ながらご飯を撮る時も便利です。レンジファインダーだと席から立ち上がっての撮影が必要だったりして、苦労しますよね。
ただ、スマホに比べるとめっちゃボケるので意外と難しいですね。絞れないような暗めの店内の場合はボケ前提の構図にした方がいいかもしれません。

スナップ作例


Leica Q2

ここからは作例のコーナーです。
Leica Q2で街をスナップして歩くのは本当に楽しいですね。軽快にテンポ良く撮れて、画質が良くて後処理も楽しめる……と良い事ずくめです。


Leica Q2

顔認識AFの精度はそこそこありますが、マスクをしていると厳しい事もあるため基本的にはスポットAFで撮っています。ノーファインダーだと正確にピントを合わせるのは難しい事も多いので、絞ってパンフォーカス気味にしている事も多いです。


Leica Q2

ピクセル数的に「ざっくり撮って後でフレーミングを調整」がしやすいので、あえて少し引きめに撮っておく事も有効です。この写真も、撮った状態ではもう少し引いていて水平も取れてませんでした。


Leica Q2


Leica Q2

軽量コンパクトなサイズ感は当然ながらスナップへの影響も大きくて、ライブビューと組み合わさる事で、レンジファインダーではやろうと思わなかった上を見上げるアングルやローアングルも楽しめます。


Leica Q2


Leica Q2

そしてスナップでも寄って撮れるのはやっぱり楽しいですね!レンジファインダーの感覚からしたらここまで寄れるのは驚きです。


Leica Q2


Leica Q2


Leica Q2

Leica Q2はモノクロも良い感じです。トーンが良いので現像次第で色々と楽しめますね。

ポートレート作例


Leica Q2
ほずきさん

日常カメラとして買った向きが強いLeica Q2ですが、作品撮りにももちろん使えます。と言うわけで、ここからは人物撮影です。
軽量コンパクトなのはここでもメリットで、街中での撮影でも周囲の雰囲気を乱さずに撮影できます。


Leica Q2
ミカさん

28mm単焦点レンズでのポートレート撮影はわりと特殊な領域に入ると思いますが、そこはクロップ機能でカバーできます。こちらは50mm相当で撮ったものですが、ピクセル数も短辺で3,000px以上あり、解像感も問題ないです。


Leica Q2
ミカさん

画角が50mm相当でも28mm F1.7だとボケが物足りないのでは……。そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。
もちろん、ボケ量は望遠になるほど大きくなりますが、このくらいボケればポートレートでは殆どの場合は必要十分ではないでしょうか。


Leica Q2
ミカさん

寄れる事はポートレートでも活かせそうです。レンジファインダーでこんな感じのアクセサリーに寄ったカットを撮るには、レンズを望遠に変えたりトリミングが必要でした。撮影時にモデルさんに液晶画面を見せながら「現像時にトリミングしますんで💦」とか言ったりしてね。


Leica Q2
ほずきさん

クロップ機能でブライトフレームを表示した状態で撮影すると、フレーミングは思った以上にレンジファインダー感覚で撮影する事ができました。具体的に何が起きたかと言うと、人物の足先が切れてしまったのです(M型ライカあるあるですね)。
実はこのカットがそうなのですが、35mmクロップで撮影していたので、RAW現像時に調整して足先まで収める事ができました。


Leica Q2
ミカさん

気になる点もいくつか。
SSダイヤルが1段ごとなので、マニュアル露出を細かく制御する事は難しいです。ライカ銀座で聞いてみたところ、Qシリーズはオートを重視しているためだとか。となると、露出はオートにして補正でしのぐか、いっそ撮影時は細かくは気にせずRAW現像時に調整するか、でしょうか。ちなみにこの写真は後者で撮りました。


Leica Q2
ミカさん


Leica Q2
ほずきさん

また、クロップ機能を使っても、ファインダーはブライトフレームが表示されるだけで28mmの状態なので、被写体の表情はちょっと見えづらいです。拡大してくれる設定もあったら良いのですが……。ファームアップで追加されないかなあ。


Leica Q2
ほずきさん


Leica Q2
ほずきさん

さて、Leica Q2は、特に人物描写において、ボケに頼りすぎない立体感を出せているように感じています。上の写真はF5.6で下の写真はF8なのですが、広角レンズで絞っているにも関わらず、人物が背景から分離しているような感覚があります。個人的にはとても好ましい描写で、実はこれもLeica Q2を購入した理由の一つです。

コスプレ作例


Leica Q2
ミカさん


Leica Q2
ミカさん

コスプレ撮影でよくある、窓際のような大きな面積の逆光や、環境光が少ない暗所では、AFが迷ったりピント位置を誤ったりする事が多発します。そんな時は、落ち着いてMFに切り替えてフォーカスアシストに従えば、問題なくピントを合わせられました。
また、環境光が十分なら、絞りまくってライブビューが暗くなった場合にも、ピント合わせは問題ありませんでした。


Leica Q2
ミカさん

ストロボ同調は1/500まで可能なので、これはかなり嬉しいスペックと言えそうです。


Leica Q2
ミカさん


Leica Q2
ミカさん


Leica Q2
ミカさん

クロップ機能で28mm, 35mm, 50mm, 75mmが使えるので、大体の撮影には対応できると思います。コスプレ撮影は機材が嵩みがちなので、カメラがコンパクトなのは嬉しいですね。

Leica Q2レビュー、まとめに代えて

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3ヶ月わりとがっつり使って思ったのは、かなり万能なカメラだなという事です。「Qを使いだしたら他のライカを手放した」みたいな話も見かけた事がありますが、あながち冗談でも無いなという印象です。

弱点と言えば望遠域が弱い事くらいなので、アポズミが付いた「Tele Leica Q」なんかが出たら、2台だけで概ね全ての撮影をカバーできそうです。笑。