プロフォトグラファーのクロカワさんが2023年の年末にリリースしたLR/C1プリセットの「Prominence(通称クロカワプリセット)」を購入したので、コスプレ写真で試してみました。

条件

  • 写真データはスタジオ クォーツの白ホリで撮影したものです
  • カメラはLeica S Typ007で、レンズはSummarit-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)
  • WBは晴天
  • ストロボ使用
  • RAWデータをLightroom Ver.13で読み込み、プリセットを当ててから微調整しています
  • 微調整の内容は、明るくなりすぎた部分を戻したり、ライカあるあるの色飽和を抑えるなどの軽微なものです
  • 人物の肌をコスプレ的に明るめにもする調整もしています
  • 本プリセットのキモとなるトーンカーブはいじってません
  • Lightroomの編集作業後に、Photoshopでコスプレ的なレタッチをしています(肌をスムーズにするなど)

プリセット無し


Leica S Typ007 + Summarit-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)
ミカさん

比較用として、いつもの感じで自分でイチから現像した写真を載せてみます。ハイキーめに振りつつも白飛びはしないで、やや青みを加えて爽やかにしつつも不自然な色転びはせずに、コントラストはそこそこ付ける。肌は明るめ・柔らかめといったイメージです。
肌の色をイメージ通りにしながら全体のコントラストや彩度を調整するのが、いつも結構大変なんですよね。

編集内容としては、LRのパネルで言うと、基本補正・トーンカーブ(RGB含め)・カラーミキサー・カラーグレーディング・キャリブレーションなど多くのパラメータを手間をかけて調整していますが、そのかいあって自分の求めるイメージ通りの仕上がりです。

Primitive


Leica S Typ007 + Summarit-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)
ミカさん

ここからはプリセットを適用していきます。まずは「陰影感のコントロールを目的とした色を変えないプリセット」というPrimitiveを試してみました。RAWデータを読み込んだ時点の眠い状態から、一発でトーンがビッと出てきました。
その後は微調整しただけでこの仕上がりなので、ワークフロー的にかなりの時短が期待できそうです。

今回は色味はあえて殆どいじってませんが、このプリセットでは色に関するパラメータは殆ど利用されてないので、お好みで自由に追加の編集ができます。

Blue Platinum


Leica S Typ007 + Summarit-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)
ミカさん

次は「透明感のあるブルー」が得られるBlue Platinumです。適用するだけでまさに「透明感のあるブルー」テイストが得られるので、これは個人的にかなり好みのプリセットです!特に肌の感じがすっきりしやすいように思いました(肌質にもよるかもしれませんが)。

RGBのトーンカーブはがっつり設定されているので慣れてないと調整するのは難しいかもしれませんが、カラーミキサーやカラーグレーディングを使えば、利用者側でも更に色を調整できるはずです。

Rose Gold(Soft)


Leica S Typ007 + Summarit-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)
ミカさん

各プリセットには、それぞれソフト・ハードのバリエーションがあります。というわけで、こちらは「品よく赤みが入る暖色系のプリセット」Rose Goldのソフトを適用しました。
実は最近は暖色系の色味にする事もちょくちょくあるのですが、寒色系に比べると経験値が低いのでこのプリセットはとても参考になります。暖色系を入れるのってやりすぎると顔色がおかしくなっちゃうけど(これは暖色に限らず色を入れるとそうですが)、上手くやれば暖かみとか柔らかさとほんのりレトロさが出て効果的な気がしています。

もともと柔らかめのトーンが好きという事もあってソフト系はどれも気に入っていますが、このプリセットは適用した時点でかなり好みの状態になりました。

Monochrome(Hard)


Leica S Typ007 + Summarit-S 70mm F2.5 ASPH. (CS)
ミカさん

最後に試したのは「しっとり優しい、丁寧に階調を描く」モノクロプリセットのMonochromeです。適用したのはハードなので多少のパキッと感が出ましたが、それでも白飛び黒潰れはしませんでした。モノクロ写真は極端すぎないトーンが好みなので、このプリセットもかなりツボです!

粒子や調色などの余計な味付けがされておらず尖ったところが無いので、モノクロ編集の下ごしらえとしてかなり便利なプリセットだと思います。

まとめ

これまでに、「特定のフィルム製品の描写をシミュレートしたプリセット」なんかも使った事はあるのですが、あまりに「そのプリセットの写真」になってしまうので、遊びで使ったり日常写真に適用するくらいが多かったんですよね。その点でクロカワさんのProminenceプリセットは、どれも「やりすぎじゃない、下準備のプリセット」という印象なので、そこから先の味付けを自分で決められる、つまり「自分の写真にできる」余地があるのがとても良かったです。
あと、最前線で写真を撮りまくってるプロのフォトグラファーのトーンカーブが一例でも見られるのは、めっちゃ勉強になりますね!

逆に気になった点は……個人的には特に無いのですが、「プリセット一発でバチッと決めたい」を期待すると肩透かしを食らうと思います。上質な出汁みたいなプリセットなので、そこから先の工程も大切なんですよね。
あとは、「クロカワさんみたいな写真にしたい」人もちょっと期待と違う結果になるのかな? いやこれは分からないですね。下手な事は言わないでおこう。

ちなみに、今回試さなかった5つめのプリセットに「Nostalgic」があります。これは外ロケや日常写真で使う事を想定されてるようなので、今回の白ホリ写真には使いませんでした(試してはみたけど、あんまりピンとこなかった)。どんな感じかは、実際に購入してキミの目で確かめてくれよな!

なお、2024年1月末までは発売記念のセール価格で15% OFFとの事なので、気になった方はお早めのお求めが良さそうです。
LightroomのみCapture Oneのみ両方セット(お買い得)の3つがあるので、購入の際は間違えないようにご注意ください。