一撮光陰
- GXR Mount A12
- Summarit 5cm F1.5
- Adobe Lightroom3.6
- 江ノ島
僕は常日頃からオールドレンズを使って撮影しているのだけれど、オールドレンズパラダイスのような特殊な集まり以外では、そういう人はあまり見かけません。
そんな「普通の撮影会」の時のレンズセレクトは、オールドレンズを使ったことの無い人たちに魅力を分かりやすく伝えるために、ロケーションや天気などの条件に加えて「分かりやすいオールドっぽさ」で考えたりします。
ライカの戦後レンズ、Summarit 5cm F1.5 は、諸々の収差がやりすぎない程度に出てくるので、「分かりやすい」オールドレンズだと思っています。
この写真は絞り開放で撮った一枚です。WBや露出の設定を考えると共に、滲みの収差を活かしてふわっとさせることで、夏の写真だけど灼熱すぎない、爽やかさを感じるものにできたかなとか。
- GXR Mount A12
- Jupiter-12 35mm F2.8 (白鏡胴)
- Adobe Lightroom3.6
- 神田連雀町
僕は蕎麦アレルギーなので蕎麦が食べられない。そう言うと「えーかわいそう」と言われる事がある。
でも、蕎麦アレルギーと判明したのは、確か三歳とかそれくらいのことなので、蕎麦の味は覚えていなく、本人はそれほど不幸に思ってないのであります。まあ、結婚式に出席した際に、料理に蕎麦粉が使われてないか係の人に確認することや、友達と出かけた日に「蕎麦食べようぜ!」という流れになった時が、少々気まずいけれど。
写真のような安価な蕎麦店の多くはうどんも扱っていて、そういう店ではそちらを頼むのだけど、どうやらこの店は蕎麦の専門店のようだ。
ちなみに、そういった店のうどんは蕎麦と同じ釜で茹でていることが多いのだけど、僕はそれくらいなら大丈夫らしい。
一枚目の写真は、電線の走り方が気に入っている。
- GXR Mount A12
- Jupiter-12 35mm F2.8 (白鏡胴)
- Adobe Lightroom3.6
- 神田連雀町
先日の北千住でもあったけど、下町を歩いていると、トタン壁の建物に出会うことがある。ツギハギだったり、錆びていたりで、なかなか雰囲気があるなあと思う。
ただでさえ枯れた写りになる Jupiter-12 35mm F2.8 をこういうシーンで使うと、雰囲気をさらに強調できてとても良い。
Jupiter-12 は、現像時にはフィルムシミュレーターは使わずに、Lightroom でパラメータだけ調整して出す事が多い。素のままで既に十分なので、そこから更にフィルム効果を足してしまうと、せっかくの枯れ感を殺してしまったり、やりすぎになってしまうので。
- GXR Mount A12
- Jupiter-12 35mm F2.8 (白鏡胴)
- Adobe Lightroom3.6
- 神田連雀町
神田連雀町のレトロな町並みは、川越や掛川のような観光地然としていなく、古い物がそのまま残っているのが良いなと思う。
当然、新しい建物と古い建物が同居しているので、フレーミングには気を使うけれど。
僕の Jupiter-12 35mm F2.8 は絞ると青いゴーストが出現してしまうので、F2.8 か F4 くらいで撮ることが多い。そのためもあって、床屋の写真は左上辺りが少しフレアっぽくなっているけれど、これはこれで良いアクセントになっているかなと思う。
現像時に、恐らく GXR Mount A12 側の特性であろう、原色の発色が良い部分をシブめに補正している。