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秋葉原の街や人、アキバ系のカルチャーをテーマに写真を撮っています。 機材は ライカS Typ007, Q2, M240, M9, M8, M8.2 / GXR Mount A12 と、ライカマウントレンズが中心です。

写真集・カメラ本

カメラ趣味と写真趣味の話、またはオールドレンズを写真作品に活かす方法について

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カメラ趣味と写真趣味は、混ざり交わる事はありながら時として別物に扱われると思っています。カメラという軸で見ると、モノとしてのカメラ自体を愛でるのか、カメラはあくまで道具であり撮影された写真に着目するのか、という違いでしょうか。

その意味では、オールドレンズ界隈は前者の「モノとして愛でる」部分がフィーチャーされがちな気がしています。鏡胴が格好良いとか、ボケの形がどうとか、フレアが出やすいとかですね。もちろんそれもオールドレンズの魅力なんですけど、もう一方の魅力である写真への活かし方にも興味があったりするわけです。


先日発売されたオールドレンズ専門誌のカメラホリック レトロは、その欲求に応えてくれるものでした。特に巻頭の写真作品ページが良くって、4人のプロ写真家がこの本のために企画し撮り下ろした作品が30ページ以上にわたって掲載されています。

もちろん全てオールドレンズを使って撮影されていて、「何故そのレンズを使ったか」はストレートには説明されていないのですが、読みながらその理由を自分で考える事ができてかなり楽しめました。どの作品も良かったのですが、特に谷杉アキラさんと澤村徹さんの作品が懐かしくも切ない感じで好きです。

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Leica M9 + Summitar 50mm F2
ゆなまるさん
※戦艦大和と同時代のレンズで戦艦大和と同時代の着物を着た「艦これ」の登場キャラクター「大和」を撮る、という作品

僕は写真趣味を始めた頃からオールドレンズという存在が身近にあったわけで、今でも多少の本数を所有していますが、こと作品撮りとなるとオールドレンズは機材から外してしまう事が多くあります。

風景系の作品の場合はわりと使いやすいのですが、人物写真の場合は描写が特徴的になりすぎてしまうので避けがちなんですよね。可愛い系女子の写真なのに背景がぐるんぐるんしてるとか、なかなか厳しいものがあります。

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Leica M-E Typ240 + Summarit 5cm F1.5
ミカさん
※ポートレートでも、どこか不穏だったり現実から少しズレてるような雰囲気を出したい時はボケが特徴的なオールドレンズを使います

もちろん、人物写真でもコンセプト的にオールドレンズを使いたい場合もあるわけで、そういう時は素直に使います。まあつまり、全ては企画力という事ですね。

そんなわけで、今回のカメラホリック レトロは、オールドレンズを使った作品の企画力を鍛えるための勉強になって嬉しい一冊なのでした。

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終電後の秋葉原写真集を、秋葉原のカメラ屋に委託しています

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コミケで頒布している「終電後の秋葉原」写真集を、秋葉原のカメラ屋2ndBASEさんで委託販売しています。

本の内容についてはC95の時の告知記事を読んで貰えればと思いますが(この記事では価格が1500円となっていますが、後に紙の値上げがあったため現在は値上げしています)、正直、写真の内容やボリューム、解説ページなど全体のバランスがかなり良いデキなので、気になった方はぜひお店で見本誌を見てみてほしいです。


Leica T + Avenon 28mm F3.5

2ndBASE、通称セカベさんは、秋葉原から御徒町に向かうJRの高架下にあるおしゃれスポット「SeekBase」に入っているおしゃれカメラ屋です。中古カメラやオールドレンズ、各種アクセサリーなど扱っていて見るだけでも楽しいので、秋葉原に寄った際にはぜひ行ってみてください。

C94新刊は、昭和レトロな秋葉原写真集の第二弾です

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お品書き

リアル引っ越しをしたり、コミケ新刊作業があったりで暫く更新があきましたが、平成最後の夏コミ、C94出ますというお知らせです!

配置情報:3日目 東2 W29b

持っていくものはお品書きの通りで、新刊は秋葉原から消えゆく懐かしの昭和レトロ的な風景を撮影した写真集です。

既刊もあって、終電後の秋葉原写真集とポートレート写真集は部数少なめなので、お求めの方はお早めにどうぞです!

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オールドレンズに興味がある全ての人に。「オールドレンズ・ベストセレクション」


2/19発売の「オールドレンズ・ベストセレクション」を、著者の澤村さんよりご献本頂きましたのでご紹介します。


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市橋織江写真集「TOWN」を買いました

市橋織江さんの写真が好きで、これまでも展示を見に行ったり写真集を買ったりしていました。
そんな市橋さんの新作写真集「TOWN」が昨年末に発売されたので、感想とか書いてみます。

2009年の写真集「Gift」のような、淡くて、透明感があって、どこか楽園のような印象を受ける写真を期待すると、ちょっとびっくりするかもしれません。
本作は一枚目の写真から、フォギーで、曖昧で、何だか少し不安な気持ちになります。

序盤は、まだ仄暗い夜明け頃のような写真が続いたり、道に捨てられたゴミの写真や、陽が昇ってからでも角度の低い冬の光のような写真(撮影は6月との事なので、季節的には冬では無いのですが)が続くので、アンニュイな雰囲気が強調されます。

中盤以降の写真でも、影の面積が広かったり、空の面積が狭かったりして、何となく不穏で窮屈で不安なイメージを受けました。

構図も Gift の頃は「そのまま文字を載せて広告写真にできそうな」精密さを感じていたのですが、本作ではよりスナップ的で雑然とした感じです。 もしかしたらそれも全体の雰囲気作りに影響しているのかもしれません。

使用機材について

構図に関しては、ライカを使っている事も影響しているかもしれません。 そう、市橋さんと言えば RZ67 というイメージでしたが、本作はライカを使って撮影されてるんですね。 なのでフォーマットが 3:2 です。

そうなってくるとライカクラスタ的にはレンズが気になるのですが、ソース不明ながらネットで「Summicron 35mm F2 一本のみ」という情報が見つかりました。 もしそうなら、ハイライトの滲みが結構強烈なので、8枚玉で拭き傷多めの個体なのかもしれません。
参考:市橋織江写真展「TOWN」:2017.11.03 ミュゼふくおかカメラ館 | 【GAKUの家】自ji・遊yu・考kou・房bou

ボディはフィルムとデジタル両方の情報がありましたが、フィルム好きを公言している市橋さんですし、そして見た感じの解像感的にも、フィルムじゃないかなと思いました。

まとめ

「Gift」のような透明感のある写真を期待して買うと肩透かしになるかもしれませんが、それでも色使いや被写体との距離間はしっかり「市橋織江」していると思うので、ファンなら買いなのではないでしょうか。

「原宿ストリートポートレート」は、路上で人を撮る人、撮りたい人、そして全てのライカユーザーにお勧めしたい写真集です


原宿ストリートポートレート


「原宿で外国人を撮ってる、一色さんって人はどうかな」

自分の写真の勉強になる写真集を買いたいなと思って、赤城耕一さんに、
「ストリートで声をかけてポートレートを撮っている写真家を、ハービー山口さん、鬼海弘雄さんの他にご存じないでしょうか?」
と聞いた際の返答がそれでした。

その一色さんが、ストリート・ポートレートの写真集を出版されました。

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Author : hamashun (浜 俊太朗)

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